【裁判傍聴】刑事裁判の流れを知ろう(後編)

この記事は【裁判傍聴】刑事裁判の流れを知ろう(前編)の続編です!

前編は下記リンクからどうぞ!

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刑事裁判の流れ

刑事裁判を大きく分けると以下の4つとなる。順を追って説明していこう。(後編では③と④について解説)

  1. 冒頭手続
  2. 証拠調べ手続
  3. 弁論手続
  4. 判決宣告手続

弁論手続

証拠調べが終わると検察官と弁護人、被告人のそれぞれの意見を聞くこととなる。大きく分けると3つ。

  • 論告

まず検察官が事件に対する事実面、法律面の意見を述べる。その後に求刑を行う。被告人をどのくらいの刑に処することが相当であるかという検察官の意見である。

求刑も世間の関心が高いポイントだ。論告の最後「以上諸般の事情を考慮し、相当法条適用の上、被告人を懲役◯年に処するを相当とする」などと述べる。

裁判長は検察官の求刑に拘束されないとあるが、量刑相場として求刑の8掛けが目安とされている。求刑よりも重い刑が科されることは稀だと言われるが、全くないわけではない。裁判員裁判では一般市民の感覚が評議に反映され求刑以上の刑が科されることもある。

  • 弁論

次に弁護人が被告人の立場から見た事件の事実面、法律面の意見を述べる。

ここでの弁論は弁護人の腕の見せどころと言われている。弁護人の仕事は被告人を無罪にする、または刑を軽くすることが目的である。

検察官による論告だけを聞けば被告人は血も涙もない罪人のように感じるが、見方を変えれば罪を犯してしまった被告人にも様々な理由や犯行に至る経緯などがある。これを情状酌量といい、同情すべき事情を考慮するものだ。この中には被告人が十分に反省していることや、被害者への贖罪を行なっていることなど被告人にとって有利な意見を述べる。検察官の求刑に対して減刑や執行猶予を求める場合もここで意見を述べる。

  • 最終意見陳述

最後に被告人も事件についての意見を述べる。大抵は反省の弁を述べることが多い。この後裁判官が判決宣告期日を指定する。

ここでは唯一被告人が自由に発言できる場となる。裁判長が被告人を証言台に立つよう促し「これで審理が終わりますが、被告人は最後に何か話しておきたいことはありますか?」と尋ねる。これまでの公判の中では罪状否認や被告人質問など自発的な発言は限られていたが、最終意見陳述では被告人が言いたいことを発言できるのだ。
ここで審理は終了。最終意見陳述のあと判決言い渡し日が決まるので、判決まで見届けたい場合はメモをしておこう。裁判所のホームページから判決文を閲覧できるが一部の事件のみとなっている。

判決宣告手続

全ての手続きが完了すると裁判長は有罪か無罪かの判決の言い渡しを行う。有罪の場合は量刑まで言い渡す。

最後に上訴権の説明がある。この裁判での判決に不服がある場合、判決日の翌日から14日以内に上訴(控訴、上告)することができる。

軽微な犯罪であれば判決の言い渡しは5分程度で終了する。

被告人を証言台に立つよう促し、裁判長が事件番号等を読み上げる。次に主文の読み上げ。主文とは被告人が無罪なのか有罪なのか、そして有罪ならどのような刑を課すのかが書かれている。その後判決に至った理由を述べる。有名なのは死刑や無期懲役などの重大事件の場合、主文を後回し(まずは理由から述べる)にすることだ。目的としては被告人の動揺を防ぐためだ。なぜこの判決に至ったかの説明は被告人もきちんと聞かなくてはならない。それがままならなくなってしまうのは避けたい。

世間の関心が高い重大事件は、裁判長が主文を後回しにすると即記者が退廷し、報道に伝達する姿もよく見られる。

控訴とは第一審から第二審へ上訴すること。上告は第二審から第三審へ上訴すること。

まとめ

いかがだっただろうか。裁判員裁判以外の裁判では一連の手続きが流れるように進んでいく。

「この公判では今どの部分の手続きが行われているのだろうか」という理解をしておくだけでも、裁判傍聴の楽しみ方はかなり変わってくると思う。難しい用語も多かったと思うが、傍聴慣れしてくると徐々にわかってくることも多いだろう。

何度もお伝えしたいが、裁判傍聴はかなり興味深いものだ。とにかく非日常、人生ドラマ。私は人生の学びの場にもしている。日常の行動で気をつけないといけないことがわかったり、真実と事実(コトの本質)を知ることの重要さもわかるようになった。

この記事を読んで裁判傍聴に興味を持ってくれたら幸いだ。あぁ裁判傍聴したい…

※胎教に悪そうなので最近自粛してます(笑)

前編はこちらからどうぞ!

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