【傍聴記録】船戸雄大(初公判)目黒女児虐待死④

こちらは目黒女児虐待死でニュースとなった船戸雄大被告の初公判の傍聴記録④となります。①〜③は以下リンクからどうぞ。

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どんな事件?

平成30年3月、東京都目黒区にて両親によって船戸結愛ちゃん(5)が虐待死した事件。先日、母親の船戸優里が東京地裁の裁判員裁判で懲役8年が言い渡されている。(9月30日付で船戸優里被告が控訴中)

今日は父親の船戸雄大の初公判。この船戸雄大は実の父親ではなく、結愛ちゃん(船戸優里の連れ子)の義理の父親である。

事件概要

  • 事件番号 平成30年合わ第149号
  • 事件名 保護責任者遺棄致死、傷害、大麻取締法違反
  • 守下実裁判長
  • 水橋孝徳弁護士
  • 刑事第1部
  • 426法廷

公判内容

証拠番号4

  • 119番通報時の時系列について

17:55 雄大被告が119番通報「子供の心臓が止まったかもしれない。船戸です。今後6歳になる5歳です。どうしたらいいか。数日前から嘔吐があり食欲がなく、経口補水液を飲ませた。目は開いている。心臓マッサージをした方がいいのか。」

18;02 消防隊がアパートへ到着、当時の結愛ちゃんの着衣状況はピンク色のミニーマウス柄の上下パジャマに肌着と靴下。襟元には吐瀉物を確認

18:08 救急隊がアパートへ到着

18:18 国立病院機構東京医療センターへ搬送、救命措置をとる

18;59 結愛ちゃん死亡確認

証拠番号5

  • 結愛ちゃんの死亡及び被害状況

①平成30年1月23日の生前の写真

②司法解剖結果 ネグレクトによる免疫低下。敗血症による死亡。極度のストレスにより感染症にかかりやすい状態にあった。3〜4日前から肺炎の症状あり。

雄大被告ハンカチを手で握る

③鎖骨や腸骨が浮き出ており、臍下の脂肪は厚さ0.3mm。身長108cm、体重12kgは栄養失調レベル

④ご遺体のイラスト

裁判員は表情を変える

⑤上半身、下半身、左腕、右腕、顔の写真

雄大被告ハンカチを握り、眉間に皺を寄せ目をつむる

⑥皮下出血の状況 全体的に紫色。古い傷は1〜2週間以内のもの、新しい傷は1週間以内のもの

⑦胸腺の萎縮状況 萎縮の原因は精神・心身のストレスによるもの。本来胸腺は27.6gあるが5.8gまで減少、当時のBMIは10.5

⑧背中部分の状況 表皮剥奪あり

⑨両手の状況

⑩両足の状況

⑪頭部の状況 10箇所以上に傷

雄大被告ハンカチで手を抑え終始具合の悪そうな表情、弁護人が雄大被告に「大丈夫?」と声をかけ、雄大被告うなずく

証拠番号6

  • 5歳児の必要カロリーについて

1日1,250カロリー必要であり、基礎代謝は840カロリー

年月齢、日付 1歳6ヶ月 3歳6ヶ月 死亡2ヶ月前 死亡当時
身長 cm 76.3 94.2 105.2 108.0
体重 kg 9.5 14.0 16.6 12.2
異常性 なし なし なし 標準体重を5.8kg下回る

証拠番号7(証人尋問)

証人として出廷したのは当時救急搬送時の対応をした国立病院機構東京医療センターの小児科医師

尋問内容は主に証人の回答を抜粋して箇条書きにします。
  • 小児科の救急を担当しており、医師歴は26年 年間1万人の診療にあたる
  • ご遺体の特徴は、病的に痩せており顔の頬がこけている。肩や各関節が目立ち特に助骨が浮き出ている。幼児のお腹の膨らみはなく、手足は筋肉もなく細い。目は落ち窪んでいる。皮膚は変色、欠損があり数が多いため通常の怪我ではつかない傷ばかりであった
  • 羸痩(読み:るいそう)が激しく、暴力やネグレクトによる栄養失調
  • 敗血症は自宅治療では治らない、嘔吐の症状がある時点で本来医師に診せるべきであった
  • 心肺停止の前でなければ助かる可能性は十分にあった
  • 繰り返す嘔吐はブドウ糖や経口補水液では対応できない
16:30頃、審理が終了

今後の公判の状況

10月7日に裁判員裁判の第5回公判があり、検察側は懲役18年を求刑。これに対し弁護側は懲役9年が相当と述べる。公判は結審し10月15日に言い渡し予定。