【傍聴記録】船戸雄大(初公判)目黒女児虐待死②

こちらは目黒女児虐待死でニュースとなった船戸雄大被告の初公判の傍聴記録②となります。①は以下リンクからどうぞ。

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どんな事件?

平成30年3月、東京都目黒区にて両親によって船戸結愛ちゃん(5)が虐待死した事件。先日、母親の船戸優里が東京地裁の裁判員裁判で懲役8年が言い渡されている。(9月30日付で船戸優里被告が控訴中)

今日は父親の船戸雄大の初公判。この船戸雄大は実の父親ではなく、結愛ちゃん(船戸優里の連れ子)の義理の父親である。

事件概要

  • 事件番号 平成30年合わ第149号
  • 事件名 保護責任者遺棄致死、傷害、大麻取締法違反
  • 守下実裁判長
  • 水橋孝徳弁護士
  • 刑事第1部
  • 426法廷

公判内容

冒頭陳述(弁護人)

水橋弁護人の第一声は「人の親になるのは難しい」でした。「子供が生まれて人はすぐに親にはなれない。喜びや挫折を味わいながら親として成長していく。それでも虐待は許されたことではない。しかし、それでも被告人が結愛ちゃんの父親であろうとしたことは念頭に置いておいてほしい」そんな言葉を裁判員に投げかけました。

ここで雄大被告はハンカチで口を抑えすすり泣きます。

  • 雄大被告の生い立ち、事件の状況など

8歳年下の妹がおり、両親は健在。千葉で生まれ北海道で育ち、2回の転校を経験している。その中で人を観察し、人を気にすることが彼の性格となっていった。大学を卒業しシステム職に就くが、その会社が上場企業となり仕事のプレッシャー、ストレスが増えていった。それから体調不良や脱毛症に悩むこととなり仕事を辞め、札幌のクラブの黒服として稼動し始める。

平成27年に香川県高松へ移り、キャバクラの黒服として働きそこでキャストとして働いていた優里被告と出会う。離婚歴があり子持ちであったことを理解した上で関係は急接近、体の関係を持ち真剣交際へと繋がっていった。

同年11月から結婚を意識した同棲を始める。理想の家族は明るく何でも言い合える仲。理想の子供は友達が多く目標を持った子。

そんな理想からかプレッシャーを感じ始め、また結愛ちゃんと血が繋がっていないことから、優里被告・結愛ちゃんの日常生活の細かい部分に目がいくようになった。それからは2人に対してきつく怒声を浴びせるようになる。

雄大被告は涙を流しながらハンカチで口を抑える。

平成28年4月、優里被告と入籍し結愛ちゃんを養子として迎える。この時期すでに優里被告は雄大被告に反論できない状態にあったという。また結愛ちゃんに対しては友達が少ないこと、食事への執着に対して怒りを覚え始め、当時3歳であった結愛ちゃんに対して言葉で理解させようと鬼やお化けを使って教育をするも上手くいかず、徐々に押入れに入れる、外に出す、手を上げるなどエスカレートしていった。

平成28年9月に2人の間に息子が生まれる。同年12月と翌年3月には結愛ちゃんが一時保護をされるまでになった。児相の職員から「血が繋がっていない家族だから」と言われ、強い拒否感を感じたという。

その後単独で東京に移り、後から家族3人が東京にやってきた。その際結愛ちゃんが沢山の食事をしていたことに怒りや不安を覚え虐待が悪化。結愛ちゃんが小学校に入学する前のことだった。

冷水シャワーを浴びせたり、馬乗りになって顔面を拳で殴るなどの暴力をふるうようになるが当初は結愛ちゃんは食事もでき、喋れる状態にあった。

しかし平成30年2月28日、結愛ちゃんが嘔吐を繰り返し食べたものを戻すようになった。バナナやジュースを少し食べる程度であった。この時雄大被告は病院に連れて行かなくてはと思ったが、虐待が発覚するのを恐れそれをしなかった。まだ生命の危険はないと感じた。

翌日3月1日、結愛ちゃんは黒い嘔吐を繰り返し、そこで雄大被告はこのままだと本当にまずいと感じた。翌日、ブドウ糖の飴、経口補水液を自ら購入し、結愛ちゃんに与えるなどの行為をしている。ついに弱ってきた結愛ちゃんは目を開くことはなく自宅で亡くなった。雄大被告が119番通報をする。

ここでは雄大被告はハンカチで目を抑えていた。

冒頭陳述の終わりに、水橋弁護士はこう語る。

「雄大被告はなぜこのような行為を行ったのか、彼なりの親でありたいという表現であったのではないか。決して愉快犯的な行為ではなく、連れ子が邪魔だったという訳ではない。裁判員の皆さんには保護責任者遺棄致死、要するに適切な保護をしなかった罪の重さについて考えてほしい。それは保護の程度がどれほどであったのかであり、虐待をしたこと、優里被告への暴力とは分けて考えてほしい。」旨述べた。

次回証拠調べから。③は下記リンクからどうぞ。
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